参考品　帯留め　金具の例　珊瑚　見分け方

参考品
本物と珊瑚風の違いについてのご質問ありがとうございます。
珊瑚を模して作られたビンテージの帯留めをいくつかご紹介します。どれも全て珊瑚ではありません。

同じ大きさの珊瑚に比べると軽いのと、手に握るとすぐに温まります。珊瑚のようにひんやり感が続きません。

特に分かりやすい見分け方は金具です。
画像のように裏貼りなく直に金具を4箇所、ルースに埋め込んで付けているものは安価な樹脂製です。
セルロイドやベークライトです。
昭和に、気軽なファッションジュエリーやトラベルジュエリーとして大量生産された物です。
(珊瑚風とか、ねり珊瑚と言いました。)

珊瑚は欠けやすいので帯留めにする際、通常、強度を持たせ保護するのに金属の裏貼りがしてあります。
プラチナ、金、銀、腐食しにくいサンプラチナ等です。
良いものは大体刻印が入っています。
k18、k14、k9、wg、pm、pt、sv 、925、洋銀=銀ではなく合金,spm =プラチナではなく合金。
天然珊瑚である証拠のフやヒを見せるため、あえて透かしを入れてあります。
透かしは桜の花びらや唐草など見えない部分を美しく装飾しています。

いい透かしが全くなく裏面全面に合金でベタばりしているものはほぼ樹脂やガラス製です。

大量生産なので珊瑚部分と裏金具が全く同じ大きさで表から見ると金具がはみ出て見えたり、逆に小さすぎて形があってなかったり、ずれていたりします。(写真参照)

ガラス製の珊瑚風帯留めは珊瑚より透明感があって、彫りはエッジが緩く浅いです。よく特許やブランドロゴの刻印が入ってます。(写真参照)
この特許は四本の帯紐通しが稼働するタイプの金具の特許です。
どの太さの帯紐にも対応して帯留めがずれない仕組みです。

ニュー珊瑚もガラスです。(9枚目)
ニュー珊瑚のネックレス留金はネジの内蔵式でわかりやすいです。

樹脂でふが上手に入れてあって、裏の金具も透かしの入った出来がいいものは見分けるのも難しいです。
ふが黄色っぽいものやマーブル状のものは避けるといいと思います。ふは珊瑚の枝の芯ですので長い方向に平行に入ります。垂直方向にいくつもあるのは樹脂を疑ってください。透かしがあっても雑な作りで珊瑚の形状にピッタリ沿っていない物も怪しいです。

♯珊瑚
♯さんご
♯サンゴ
♯帯留

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